Q0017

00:「これはコポレヒトト虫である。」
01:「これはコポレヒトト虫である。」は偽である。
02:「これはコポレヒトト虫でない。」
03:「これはコポレヒトト虫であるという訳ではない。」

01と02は同じもの。
02と03は違うもの?
02´:「これはコポレヒトト虫ではない。」
02と02´、02´と03は?
「であるという訳」がただの装飾であれば02´と03は等値。


一つ次数を上げてみよう。(変項が増える?)

04:「競馬は違法でない。」
05:「競馬は違法という訳ではない。」
これらは違うものである印象を与える。

05と04の違いは、04は端的な事実の否定であり、05は否定だけでなく、さらに別の述語がつきますよ、という、訂正の意思が見られること。
プラスアルファ、話題提示という意味を余分に背負っている。


では、次数を落とそう。
02:「これはコポレヒトト虫でない。」
03:「これはコポレヒトト虫であるという訳ではない。」

04・05との違いは、「競馬」というのところが指示の「これ」担っているところ。

僕が思うに、「でない」と「であるというわけではない」の違いは、
単純否定/訂正の差ではない。
なぜならば、「これはAでない」という文は既に、他のものであるだろうという期待を含みこんでいるから。

訂正、期待は、指示に付随する。

じゃあ、「でない」と「であるというわけではない」の差はなんだろう。
よくわかんない。

また、「これはAではない」はまだ次数を落とせそう。
「これはこれだ。」という同語反復は何を意味するか。
「これはこれでない。」は意味をもつか。