5月の読書

5月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5398ページ

経済成長という病 (講談社現代新書)経済成長という病 (講談社現代新書)
「ビジネススキームで一切を語ることを自制せよ」ってことと「専門性と判断力は無関係である」こと、そして「自分を勘定に入れよ」ということ。頬桁を張り飛ばされた。いってえええ!
読了日:05月10日 著者:平川 克美
逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)
相変わらずちょっとめんどくさいところはある。でも、筋が通ることを大事にするところはそうだよなあと思った。
読了日:05月10日 著者:井沢 元彦
生徒会役員共(1) (少年マガジンコミックス)生徒会役員共(1) (少年マガジンコミックス)
真っ向勝負で挑んでいるところは敬意を表したい。突き抜けた爽快感というか、一回りしてもはや「硬派」と言っていい。でも四コマの極北を指しているかというと、そこまではやってないね。作者の目標はぜんぜん違う方を向いてる。
読了日:05月10日 著者:氏家 ト全
暴走する「世間」―世間のオキテを解析する (木星叢書)暴走する「世間」―世間のオキテを解析する (木星叢書)
「世間」という概念で百出する「社会問題」をコツコツ捉えなおしていく。「世間」のあるところには「社会」も「個人」もない。それで、「個人」がなければ「恋愛」もないのだ、というのは、あーやっぱりそうなのかとおもった。
読了日:05月10日 著者:佐藤 直樹
それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)
夏と冬とあって季節感が楽しめる。 トシ子さんがかわいい。メガネ取ると誰かわからなかったからメガネが本体だったことがわかってよかった。あれ、旅館でも取ってたっけ?
読了日:05月12日 著者:石黒 正数
真贋真贋
「あらゆるものに利と毒がある」ファルマコンだね。これはすごく納得した。
読了日:05月15日 著者:吉本 隆明
だから子どもの本が好きだから子どもの本が好き
小学生の頃、斎藤惇夫さんの本はすごく好きだった。それで「音楽」と「児童文学」といわれたら、ああそうだったのか、と思った。絵本は童謡と絵の遭遇に始まったというも、おお、と膝を打った。原風景、かな、ボケちゃったおばあちゃんに「ああ無常」を見せたら「ジャン・ヴァルジャンね」ってわかったのも、本の利と毒を教えていると思った。
読了日:05月15日 著者:工藤 直子,藤田 のぼる,工藤 左千夫,中澤 千磨夫,斎藤 惇夫
日本神話とアンパンマン (集英社新書)日本神話とアンパンマン (集英社新書)
アンパンマンに神話的手法が使われているのは必ずしも日本神話ではないかもしれないけれど、でも確かにバイキン城が街よりも高いところにある、というのは、なるほど!と思った。高天原・中つ国・黄泉の国の位置関係はとても勉強になった。
読了日:05月15日 著者:山田 永
無思想の発見 (ちくま新書)無思想の発見 (ちくま新書)
読んでて、終始いらいらしていた。なんかむかつく!ぼくは養老さんが苦手なようだ。でも仰っていることは大体納得できるし、解剖で鍛えた養老さんの目の確かさみたいなのは、さすがだなと思った。
読了日:05月15日 著者:養老 孟司
QあんどA 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)QあんどA 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
読了日:05月16日 著者:あだち 充
QあんどA 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)QあんどA 2 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
あ、あだちさんの新作出てるよ、と思って購入。ん、二巻?
読了日:05月16日 著者:あだち 充
有頂天家族有頂天家族
とりあえずとにかく面白いことは保証する。体力の限界を超えて読み続けてしまったために感想を書く余力がないほどおもしろかった…またきちんとかんそうをのべたくおもう
読了日:05月17日 著者:森見 登美彦
無欲のすすめ    無宗教な日本人の生き方 (角川oneテーマ21)無欲のすすめ 無宗教な日本人の生き方 (角川oneテーマ21)
「革命をめざす政治党派はその組織自体がやがて実現されるべき未来社会の先駆的形態でなければならない。」それは「蟹が自分の甲羅に似せて穴を掘るように」。ヤマギシ会の限界と可能性はそこに見て取ることが出来そう。
読了日:05月18日 著者:島田 裕巳
日本人の英語 (岩波新書)日本人の英語 (岩波新書)
読了日:05月19日 著者:マーク ピーターセン
「教養」とは何か (講談社現代新書)「教養」とは何か (講談社現代新書)
いやー難解だね。特にハーバーマスを巡る議論はろくにわからなかった。吉茂さんの古風な、というか農民としてのエートスみたいなのは、ひとつのかっこよさを示しているかな。世間とうまく付き合うには、「都市」と「自然宗教」を考える必要があるとおもう。
読了日:05月19日 著者:阿部 謹也
逆説の日本史 (3) (小学館文庫)逆説の日本史 (3) (小学館文庫)
井沢節にもちょっと飽きてきた。のんびり頑張りたい。
読了日:05月19日 著者:井沢 元彦
モードとエロスと資本 (集英社新書)モードとエロスと資本 (集英社新書)
ざっとわかってよかった。エコ・エシカル・エロ・マンガ(「エ」でまとめられなかった)が強い印象を残した。「フルーガル・シック」はレヴィ=ストロースの指摘した「ブリコラージュ」に通じるところがあって、すごいクールだと思う。
読了日:05月20日 著者:中野 香織
なぜ人を殺してはいけないのか? (河出文庫)なぜ人を殺してはいけないのか? (河出文庫)
とことん考え詰めている。ここまで考えている人を他に知らないくらい考えている。でも、同時にこれはつまらない問いであるとおもう。両先生はどうもこの問いのように表れている問題が何か「絶対的」「普遍的」「根源的」であることを固く信じているようだけどそれは嘘だと思う。特殊歴史・地理的問題に身を投じることの中に根源さは宿りうると、ぼくはおもう。
読了日:05月22日 著者:小泉 義之,永井 均
ふたりのロッテ (岩波少年文庫)ふたりのロッテ (岩波少年文庫)
傑作!ぼくはルイーゼのほうが元気ですき。一方で本書にはたしかに、いささかの問題がある部分があるというオトナはいるかもしれない。でもそれはケストナーご自身が指摘している通り「よろしく」言っておけばいい。子どもにはわかる。
読了日:05月22日 著者:エーリヒ ケストナー
悪あがきのすすめ (岩波新書)悪あがきのすすめ (岩波新書)
淑玉大姐のことは「差別と日本人」で知る。うーむ、さすがである。やっぱり社会を変えようと思ったら、自分で動かないといけないんだ。バシバシ背中を叩かれた気分。
読了日:05月24日 著者:辛 淑玉
やりなおし基礎英語 (ちくま文庫)やりなおし基礎英語 (ちくま文庫)
むしろ意外と日本語が勉強できる。日本語には主語はないというのは、少し興味をもった。主語ではなく「題」なのだという。そうすると「近代的自我」なんて考えられないよね。
読了日:05月24日 著者:山崎 紀美子
文化部をいくつか (ヤングジャンプコミックス)文化部をいくつか (ヤングジャンプコミックス)
ええっ!作者女性なの?それとも自画像が女性なのだろうか。女の子がポニー専(重篤な方の)とか言っちゃいけません!めっ、「ジェンダーフリー・パンチ」!!(ごちんっ☆
読了日:05月24日 著者:F4U
必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー)必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー)
カーヴァー最後の一冊。村上が指摘しているけれど「どれが見たい?」の作中で、業務用クーラーの中で腐っていく鮭のイメージがやっぱりすごく頭に焼きついた。それと、メアリ・ライスのハミングも。
読了日:05月28日 著者:レイモンド カーヴァー
「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言 (ちくま新書)「分かりやすさ」の罠―アイロニカルな批評宣言 (ちくま新書)
「私は間違っていない」が怖い。ほんとうはロンダンごっこなぞに現を抜かすことなく、のんびりやればいいんだとおもう。
読了日:05月29日 著者:仲正 昌樹

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